すぷんく!
「あー、中学のとき仲良かった子に似てるー!」
貴方と共有していない14歳に、どうして私が巻き込まれなくてはならないのか、
と思ってしまう程度には、人間である。
駅の階段で、パンプスのヒールだけを落として上に行く女のような器用さは、私にはない。
5cmの日はいつでも5cm、
7cmの日はいつでも7cmの視界。
とっても昔に好きだった小説、
すぷんく!を探しに行く小説。
本棚の隅で丸まって大人しくしてる背表紙に
久しぶりに触れたいと思った、
好きなものは何でも遠くに行ってしまうから、
また好きなものを新たに探し続けるけれど、
遠くに行ってしまうものたちを
ずっと好きでいたい。
そんな感じのきょう。