23時の戯言。

「ひとりっ子に見えない」と勝手に言われる。

 

私のこれまでの命のすべても知らないでよくもまあ抜け抜けと「見えない」と言えるもんだ。貴方に相対している私は私の人生の1ミリにも満たないというのに。

 

「兄弟姉妹がいそう、いなさそう」

この手の会話が嫌いだ。大嫌いだ。

あくまで分かりやすい例。

 

そこまで考えていたら、生きていけないかも知れないね確かに。でも人の家族を人生を一瞬しか知らない誰かに、いや一瞬すら知らない誰かこそそんな憶測をたてる傾向があって、そんなのおかしいと思うこの感覚もあったって良いはず。間違いとは言わせない。

 

「ひとりっ子」と言うと、「そんなに甘やかされていなさそう」と言う貴方は私の何を知ってそう言えるんだ。それは褒め言葉だとでも思って言ってみたのか。何その根拠の無い上から目線。

 

「まあそうかもね、兄弟姉妹がいないほうが家族構成親類は大人の中で育てられて、必然的に早く大人になるからね、兄弟姉妹のいる貴方よりは様々な場面で大人として扱われてきたことが多かったですよ」とでも言えばいいですか。ほんとうは打ちのめしたいそいつへの心は何処に飛ばせばいいんですか。

 

自分の物差しを突然勝手に押し当ててきて満足気に品定めする人はそうしなければ自信がないのかもしれないけど、その行為で不快な思いをする人がいることを考えられない人。

 

今までは避けてきた人間は社会人になってから避けようもなく、色んな物差しが私の胸にあてがわれては「ふうん」の一言で去っていく。

 

爆発しそうな心だけが取り残されて、ひとり。

 

HP3。

肩で息する全身を引き摺って明日も生きる。