2016-01-01から1年間の記事一覧

話したくない。

阿川佐和子の「聞く力」は、彼女が「話したくない」からこそ、身につけた力ではあるまいか。 この疑念については邪推にすぎないかもわからないが、少なくともわたしは「話したくない人」である。寡黙という訳ではない。出来る限り自分を語りたくないのである…

わたしについて。

気まぐれに筆を取るこのブログも開設して数年経つ。今更なタイトル、かもしれないです。 でもいい。 今、書きたい気分だから。 1.わたしの状態 わたしのtwitterをそこそこ見ている人がこれを読んでるならご存知の通り、鬱になりました。なっていました。いや…

泣いて、凪いで、哭いて、鳴いて。

どの女とも同じものがついてるこの身体を欲する貴方は好きになれない。誰にも見せない自分だけの馬鹿みたいに優しい世界を愛してほしい。その世界を司るものとしてならば悦んでこの身体を捧げよう。でもそんなもので満たされるなんてやっぱりわたしの好きな…

ぽきゅ。

春っぽい音感を考えたら、ぽきゅ。という音が湧き上がってきた。一度舌で転がして、可視化する。洋服の試着で言うところの、サイズぴったり。そっとたたみ直して、タイトルに飾る。 季節の変わり目だからか、春は頭が痛い。 毎日痛く、薬を飲み続けて4日程。…

中央線沿いのマンションのヨガ教室の窓から

ぬるくなった缶ビール。道端で燻ってるタバコの吸いさし。 すれ違う人の体臭。スマホで乾ききった眼球。 毎日の中に落ちている虚しさは言葉にすると 5度くらい体温が下がる。 でも紛れもなくそういう日常に生きていて、 だからキラキラした1日を手に入れたく…

zero⚫️

人一倍写真を撮られて育ってきたのに、 歯を見せた自然な笑顔はできない子どもだった。 ひとりっ子として物凄く物凄く物凄く 愛されて育てられた。 生まれたときからずっと撮られ続けて わたしのアルバムはもう70冊を越えてる。多分。 真正面からのアングル…

轟々。

「ものをごうごうと音が聞こえるようなスピードで食べるような男の人が苦手だ」 吉本ばななさんの小説に出てくる女の子は、 男の人の 食べ方 が苦手だった。 男の人特有の筋肉のつき方とか、 ごつごつと骨ばった手、低い声、それらとのギャップになるスイー…

無題。

そんなヤツ、死ねばいいのに。 この一言に救われてしまった日のことを 敢えて記録として残しておきたい。 人には絶対に触れられたくない部分がある。 私の場合は顔。 人はあまり目立たないと言うけれど、 自分にははっきりと浮き立って見える、 一生消えない…

わたしいがいわたしじゃないの。

小説、ドラマ、演劇。フィクションが死ぬほど好きです。それらを作る才のある人も好きです。というよりなりたかったんです、本当は。けれどここ最近、見えてきました。「本当に好きだから、好きだからこそ、仕事にしたくない」の意味が。時として、掴んでし…