no title
完治なんてないよ、寛解なんだよ。
元気?大丈夫?聞いてもいいかな?
その言葉に何の意味があるの??
興味を持たれない街の居心地の良さはどうだ。
愛したり、愛されていない限り、
ひとはほんとうの孤独に向かうしかない。
ちがう。
どんなに愛したって、愛されたって、
わたしたちは、わたしはちゃんと独りだ。
干渉を煩わしいとさえ思わない君が
大嫌いで仕方ない。
感情が無かったら
もっと酸素が濃いのだろうか。
桜の下に埋もれている感情が渦巻きだす。
体内から流れ出る鮮血が止まらない。
吐いても吐いても口内から血が出るから
飲んでるのか吐いてるのか分からなかったよ。
赤に染まる白。
空の濃い青。
無かったことにされちゃうよ、ねえねえねえ
無かったことにされちゃうよ。
あいつが無かったことにしてきょうこの瞬間も生きてる。のうのうとどっかで笑ってる。
ぼくは無いことにできない。
ぼくのからだに刻まれた傷は
もう手術でどうにかなるものじゃない。
眠れない夜に思い出すのは決まってあの空の青さで泣いてもどうにもならないのに気づいたら頰が濡れてる。悔しい。
こんなに長く付き合う記憶になるとは自分でも思ってなかったんだ、そんな風にするつもりもなかったんだ。
消したい。